【東北自転車旅行】13日目 水戸⇒池袋 その2

(2) 土浦⇒池袋

13:48 牛久市

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【東北自転車旅行】13日目 水戸⇒池袋 その1

13日目【2012年5月16日(水)】 水戸⇒池袋 約129.6km



(1) 水戸⇒土浦

 長いようであっという間だった13日間の行程も、今日がいよいよ最終日。2週間前、東京から沼田を目指して旅立った日のことが、遠い昔のことのように思えてくる。ママチャリでの東北一周達成が目前に迫っていることを思うと、さすがに感慨深い。
 だからというわけではないが、今日は早めに宿を出てしまう。昨日の雨が嘘のように、今日はさわやかな五月晴れである。

 ちなみに、前日泊まったのは「偕楽園ユースホステル」というところ。ユースホステルとは言っても相部屋ではなく、個室の部屋を申し込んだ。夜寝るときくらいは、誰にも気兼ねすることなくゆっくり休みたい。こういうことを言うとすぐに「近頃の若者は(略)」などと言い出す人がいるが、


   《自主規制》




                                まったく迷惑な話である。

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【東北自転車旅行】12日目 郡山⇒水戸

12日目【2012年5月15日(火)】 郡山⇒水戸 約136.5km 



 今日は、一日中雨だとの予報が出ていた。
 当たり前だが、雨の中わざわざ自転車を走らせるようなことはしたくない。可能であれば、雨の日は休息日と称して足を休めたいところである。
 が、今日の宿を既に予約してしまっている以上、そういうわけにもいかない。宿を事前に決めて旅をするというのは、安心な反面、臨機応変にスケジュールを変更できないという欠点がある。
 しかも、今日の目的地は水戸市だ。主に走ることになる国道118号線は山間部をうねうね進む道で、地図を見ただけでも過酷そうなルートである。距離にしても、郡山から130km以上ある。チンタラ走っていたら、下手をすれば目的地にたどり着く前に日が暮れかねない。雨の中、真っ暗な夜道を走ることがどれだけ危険か。それは数日前の三沢で、既に実証済みである。明るいうちに、何としても水戸までたどり着く必要がある。

 そのため、私は作戦を立てた。可能な限り朝早く出発するのはもちろんのこと、道中での旅行貯金も一切しない。ただひたすら、目的地まで向かって走るほかない。
 とはいえ、朝食付きの宿に停まっていたおかげで、朝早く出発と言ってもさすがに限度がある。今までは「食べ放題で英気を養う」という理由でバイキング朝食付きの宿を予約することも多かったが、出発時間に制約が加わることを考えると、やはり素泊まりの方が合理的なのかもしれない。

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【東北自転車旅行】11日目 仙台⇒郡山 その3

(3) 福島⇒郡山

16:06 阿武隈川に架かる橋から福島県庁を望む


 福島から郡山までは、もはや国道4号線を走るほかない・・・・・・ようにも思えるが、そこはなお工夫の余地がある。福島―郡山間の国道4号線はほぼ全線がバイパス化されている一方で、国道に並行する形で、旧道に相当する県道も通っているからだ。
 今回は、その県道を通って郡山まで行くことにした。

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【東北自転車旅行】11日目 仙台⇒郡山 その2

(2) 丸森⇒福島

12:43 阿武隈川沿いの道


 丸森を過ぎると平地は尽き、阿武隈川に沿った景色のいいところを走るようになる。人家もほとんどなく自然が豊かな上、勾配もほとんどない。加えて交通量も少ない。この道の快適さは想像以上だ。

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【東北自転車旅行】11日目 仙台⇒郡山 その1

11日目【2012年5月14日(月)】 仙台⇒郡山(丸森経由) 約136.8km



(1) 仙台⇒丸森

 実は、東北地方一周の自転車旅行を計画したのは初めてではない。
 今から約2年前、2010年の8月にも、私は自転車での東北一周を企てて旅立ったことがあった。ところが、季節はまさに夏真っ盛り。あまりの暑さに加えてパンクにも見舞われ、沼田まで着いたところで初日にしてダウンしてしまったという苦い経験がある。以来私は、夏場の自転車旅行は避けるようにしている。
 そんなわけで、今回の自転車旅行は、2年前の雪辱を晴らす旅でもある。コースもほぼ同じで、東京から三国峠を越えて新潟に抜け、東北地方を時計回りに一周するというものだ。
 ただ、実際には2箇所だけ、2年前の計画とはコースが大きく異なる部分があった。
 一つは、八戸から仙台までのルート。2年前の計画では国道4号線をひたすら南下する予定だったが、今回は三陸海岸を縦断するルートにした。
 そしてもう一つが、仙台から東京までのルートだった。2年前の計画では、国道6号線を使って福島県の浜通りを南下し、東京に向かうつもりだったのである。
 だが今回、このルートはもはや利用不可能となってしまった。言うまでもなく福島第一原発の事故の影響で、国道6号線の南相馬市原町区から広野町までの区間が、原発から半径20kmの「警戒区域」に指定され、立ち入りができなくなってしまったからだ。
 かくして、仙台―東京間を自転車で走ろうとすれば、国道4号線を走る以外の選択の余地がほとんどなくなってしまった。
 だが、選択の余地がいくら少ないとはいえ、仙台から東京までひたすら国道4号線を南下するというのでは、あまりに面白みに欠ける。そこで私は、選択の余地が少ないなりに、できるだけ面白いコースを選んでみることにした。その結果、「仙台⇒丸森⇒福島⇒郡山⇒水戸⇒東京」などというマニアックなコースになってしまったのである。

 それにしても、と思う。
 こういう言い方が不謹慎なことは承知している。でも、そうと分かっていながらも、どうしても、こう思わずにはいられなかった。

 ――私が生きている間に、再び浜通りを旅できる日は来るのだろうか?

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【東北自転車旅行】10日目 気仙沼⇒仙台 その4

(4) 石巻⇒仙台

16:03 東松島市

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【東北自転車旅行】10日目 気仙沼⇒仙台 その3

(3) 志津川⇒石巻

12:22 志津川
 陸前高田と同様、市街地全体が壊滅的な打撃を受けたのが、南三陸町の中心地・志津川である。実際に訪れて見ると、その被害は想像を絶するものがあった。





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【東北自転車旅行】10日目 気仙沼⇒仙台 その2

(2) 気仙沼⇒志津川

10:04 陸前階上付近


 今日は短い間隔で、上ったり下りたりを繰り返す。

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【東北自転車旅行】10日目 気仙沼⇒仙台 その1

10日目【2012年5月13日(日)】 気仙沼⇒仙台 約137.1km



(1) 気仙沼

 「志津川」というキーワードで検索をすると、検索結果の上のほうに、津波が押し寄せる様子を撮影したユーチューブの動画が出てきた。
 町内では比較的高台に位置する、志津川高校から撮影されたものだった。
 映像を見ながら、最初、私は「この場所なら大丈夫だろう」と思っていた。ところが、初めは遠くの方に見えた津波が、建物を次々に押し流しながら徐々に近づいてくる。「えっ? えっ?」と思っているうちに、津波はどんどん間近まで迫ってくる。動画の最後の方には、間近に迫った津波から逃れようと、斜面を必死で上ろうとする人たちが映っていた。
 テレビ報道のように編集が加えられたり、ナレーションが入っているわけでもない。地元の方が撮影した「生の映像」だっただけに、それはかえって強烈に、あの日、あの時間に起こった出来事を見る者に訴えかけていた。
 そして、思った。
 もし私だったら、逃げることができただろうか?
 おそらく、「ここまで津波は来ないだろう」と高をくくっているうちに津波が目の前まで押し寄せ、驚いて逃げようとする間もなく津波に呑まれていたのではないだろうか。

 志津川高校から撮影された津波の動画は、以下で閲覧できます。


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【東北自転車旅行】9日目 宮古⇒気仙沼 その4

(4) 大船渡⇒気仙沼

17:03 大船渡


 海に近づくと、津波にさらわれ更地となった市街地が広がる。

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【東北自転車旅行】9日目 宮古⇒気仙沼 その3

(3) 釜石⇒大船渡(盛)

13:35 三陸鉄道南リアス線の高架橋をくぐる。道路周辺には更地が目立つ。


 国道45号線に合流すると、再び上り坂になる。

13:45 釜石大観音(の背中)

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【東北自転車旅行】9日目 宮古⇒気仙沼 その2

(2) 陸中山田⇒釜石

11:28 岩手船越付近

 海に近い場所だが、高台にある線路は無傷。


「釜石21km 大船渡62km 仙台232km」

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【東北自転車旅行】9日目 宮古⇒気仙沼 その1

9日目【2012年5月12日(土)】 宮古⇒気仙沼 約142.6km



(1) 宮古⇒陸中山田

 今回の旅の準備で一番大変だったのは、三陸地方の宿の予約だった。
 震災から1年以上経った今でも、未だに営業再開していない宿が結構ある。そして営業している宿も、満室だったり、料金が高いことが多いのだ。
 いや、値段のことはこの際置いておこう。が、それにしても、宿泊予約サイトを開いても「満室」や「空室わずか」なケースが結構多かったのは、私にとっては予想外だった。

 ――観光客が、戻り始めているのだろうか?

 それで宿が賑わっているのだとしたら、それはある意味、喜ばしいことだった。観光によって被災地にお金が落ちれば、被災地の経済が回り出す。中央の補助金に頼らない、被災地の経済的自立。それは長い目で見たとき、復興に向けた確かな一歩となるからだ。
 でも。

 ――でも、ここにいる人たちは、本当に「観光客」なのだろうか?

 「休暇村陸中宮古」の朝食バイキング会場で大食い選手権張りに大食いをしながら、私はそんなことを考えずにはいられなかった。
 食堂は大変に賑わっている。随分と大勢の宿泊客がいたものだ。でも、客層を見てみると、もちろん観光客らしい人たちも目に付くけれど、しかし一方では、仕事で来たような雰囲気の人も、結構目に付いたからだ。

「復興特需」

 その言葉が、脳裏に浮かぶ。
 もちろん、個々の宿泊客がどういった目的でここに来ているのか、そんなことまでは分からない。「仕事で来たような雰囲気の人も目に付く」というのも、私の単なる思い込みかもしれない。けれど――
 やはり今、被災地の経済を支えているのは「復興特需」なのだろうか。

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【東北自転車旅行】8日目 三沢⇒宮古 その3

(3) 普代⇒宮古

15:57 田野畑村


 ここは岩手県だが、分け入っても分け入ってもなお青い森である。
「浄土ヶ浜61km」の看板が立つ。宮古まであと4時間で・・・・・・着けたとしても到着は20時、もはや完全に夜である。
 心配しても仕方ない。とにかく行けるところまで行こう。

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【東北自転車旅行】8日目 三沢⇒宮古 その2

(2) 久慈⇒普代

13:39 久慈駅前(三陸鉄道駅舎前)


 思ったよりも早く久慈駅前に到着したので、ここでしばらく休憩をとることにする。駅前に自転車を停め、三陸鉄道やJRの駅舎内を見て回る。次の列車が出発するまでまで1時間以上あるにもかかわらず、駅舎内には人が集まり、おしゃべりに興じている。駅は鉄道施設であると同時に、地元の人たちの社交場でもあるわけだ。
 私はと言えば、写真を撮ったりスタンプを押したり、三鉄グッズを物色したりとはしゃぎ回ってしまった。少しすると駅には、三陸鉄道に乗りに来たと思われる一団がやって来た。大学教授とゼミ生といった雰囲気の集団で、意外にも女性が多い。一時に比べると鉄道趣味が「明るい趣味」として扱われるようになってきたためか、最近は女性の鉄道ファンも増えてきたようだ。私が自分の鉄道趣味を知られまいとビクビクしていたつい数年前までを思うと、隔世の感がある。

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【東北自転車旅行】8日目 三沢⇒宮古 その1

(1) 三沢⇒久慈

09:14 三沢駅前


 雨はまだぱらついているが、これなら雨合羽を羽織るほどではなさそうだ。荷物に防水用のゴミ袋を被せるだけにとどめ、出発する。
 青森県道8号線の三沢以南もけっこう起伏のある道だったが、昨日ほどではない。沿道は森林よりも田畑が目に付く。

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【東北自転車旅行】8日目 三沢⇒宮古 その1

8日目【2012年5月11日(金)】 三沢⇒宮古 約166.9km



(0) 三沢まで

 昨日は行程を三沢で打ち切ってしまったため、今日は一旦列車で三沢駅まで戻り、それから今晩の宿を予約している宮古まで走ることになる。
 三沢から宮古までの距離は、とんでもなく遠い。概算でも、160km以上はあるだろう。しかも、今日はいよいよ三陸海岸に突入する。三陸海岸といえば、海岸線の間近まで山が迫る険しい地形で知られ、当然のことながら、そこを走る国道45号線もアップダウンの連続になる。平地のように平均時速15kmで走れるかどうかと問われれば、非常に厳しいと言わざるを得ない。
 それで昨夜は夜遅くまで、今日の行程をクリアするための「作戦」を立てていた。

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【東北自転車旅行】7日目 弘前⇒三沢 その2

(2) 青森⇒三沢

13:12 青森合浦郵便局
 道の途中に青森中央郵便局もあったが、今回はパスする。時間がないときに、わざわざ中央郵便局を訪れることはない。
 合浦郵便局を出たら、少し先で国道4号線から離れ、旧街道筋に相当する県道259号線を進む。沿道にスーパーマーケットがあったので入ってみると、半額のシールが貼られた食パンが売られていた。喜び勇んで、今日の夕食分と明日の朝食分を購入する。荷物は膨らんでずっしりと重くなったが、これで当面の食糧の心配はなくなった。

13:45 野内郵便局
 青森市の市街地の東の外れにある郵便局。ここ以降、県道は軽い山越えとなる。

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【東北自転車旅行】7日目 弘前⇒三沢 その1

7日目【2012年5月10日(木)】 弘前⇒三沢 約122.5km



(1) 弘前⇒青森

 天気予報を見ながら、私はひどく憂鬱な気分になっていた。
 今日の天気は、青森県西部は午後から雨。これに対して東部は午前中から雨だという。窓の外を見れば、空はどんよりと曇っている。今はまだ降ってはいないが、いつ降り出してもおかしくなさそうな、そんな空。
 今日は、弘前から県都・青森まで行き、そこからは国道4号線に入り、八戸まで行く予定である。雨の中走るのはしんどいから、今日もなるべく早めに出発して、雨が降り出す前にできるだけ距離を稼いでしまったほうがよさそうである。
 ・・・・・・と思っているのに。
 バイキング朝食付きのビジネスホテルに泊まったおかげで、朝から食えるだけ食い尽くそうと大いに意気込んでいる自分がいた。そして、のんびり朝食を摂っていたせいで、ホテルを出発したときは、時刻は既に8時30分を過ぎていた。

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【東北自転車旅行】6日目 秋田⇒弘前 その3

(3) 大館⇒弘前

16:00 弘前まで46kmの表示


 まだ道は平坦。

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【東北自転車旅行】6日目 秋田⇒弘前 その2

(2) 能代⇒大館

11:59 特急列車に出会う


 自転車旅行をしているのに、鉄道の写真ばかり撮っている気がしてきた。
 この辺りまでで平地は尽き、辺りは一気に山の景色になってくる。
 また国道7号線から離れて旧街道筋を走り、鶴形駅方面に向かう。

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【東北自転車旅行】6日目 秋田⇒弘前 その1

6日目【2012年5月9日(水)】 秋田⇒弘前 約169.2km



(1) 秋田⇒能代

 今日の目的地は弘前である。
 秋田から弘前までは、かなり遠い。国道交通省の東北地方整備局が提供している「道路時刻表」によれば、秋田市から弘前市までは164.3kmもある。私の足では、ぶっ通しで走ったとしても11時間以上かかる計算になる。
 どうにかならないか、と、色々策は講じてみた。一つのアイディアは、目的地を大館にしてしまうこと。もう一つは、酒田と弘前の中間地点あたりに宿を取るというアイディアだった。
 このうち目的地を大館にしてしまう案は、旅の日数が増えてしまうという理由で却下。酒田と弘前の中間地点あたりに宿を取るという案に一瞬は決まりかけたが、しかし宿代が秋田市内の方がはるかに安いという理由で、こちらも却下。結局、秋田に宿泊した上で弘前までを一日で走りきるという案に落ち着いたのだった。
 そんなわけで、今日は朝の7時過ぎには宿を出てしまうことにし、目覚まし時計は5時半に設定した。幸い、窓から差し込んできた日差しのおかげで、5時過ぎには自然に目を覚ますことができた。

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【東北自転車旅行】5日目 酒田⇒秋田 その2

(2) 象潟⇒秋田

13:40 象潟駅付近の国道7号線

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【東北自転車旅行】5日目 酒田⇒秋田 その1

5日目【2012年5月8日(火)】 酒田⇒秋田 約116.8km



(1) 酒田⇒象潟



 一夜を過ごしたビジネスホテルの窓から、「山居倉庫」を見下ろす。
 フロントで貰った観光案内の冊子によれば、1893(明治26)年に建設された米の保管倉庫で、現在も現役の農業倉庫として使用されている、とのこと。うち1棟は、庄内米の歴史を紹介する「庄内米歴史資料館」として公開されており、入館料は300円也。

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【東北自転車旅行】4日目 村上⇒酒田 その2

(2) 府屋⇒酒田

14:22 県境近くの海岸線


 道を間違えて国道を行き過ぎてしまったので、引き返してちょっと戻る。その時に撮影。

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【東北自転車旅行】4日目 村上⇒酒田 その1

4日目【2012年5月7日(月)】 村上(瀬波温泉)⇒酒田 約110.1km



(1) 村上⇒府屋

 朝食の時間は7時30分からと聞いていたのに、いつもの習慣のせいか、6時前には目が覚めてしまう。仕方がないので、とりあえず今日の天気の確認でもしようと思い、普段は見ないテレビの電源を入れると、
 竜巻の映像が写っていた。
 昨日は茨城県や栃木県で同時多発的に竜巻が発生し、特につくば市の北条地区(かつて筑波鉄道の常陸北条駅があった辺りだろう)で大きな被害が出た、とニュースが報じていた。
 私はそんなことも知らず、のん気に温泉に浸かっていたのかと思う。

 朝食は、予想に反して定食形式だった。悲しいかな、私は普通の定食では全然量が足りないだけに、できればバイキング形式にしてほしいところだった。ご飯がおかわり自由だったのがせめてもの救いだったが、宿泊客数自体が少ないだけに、あまりがっつく気にはなれない(それでもご飯茶碗3杯ぶん、大盛りでおかわりしたのだが・・・・・・)。これでは、道中で空腹を覚えかねない。
 同じ空の下には竜巻で被災した人がいるというのに、私は情けないかな、自分の腹の心配ばかりしていたのだった。

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【東北自転車旅行】3日目 長岡⇒村上 その2

(2) 新潟⇒村上

13:20 新潟駅前(出発)
 京都から続いてきた国道8号線は新潟市が終点で、新潟市以北は、国道7号線が日本海を北上して青森市との間を結んでいる。とはいえ新潟市内の国道7号線は完全なバイパス道と化していることもあり、ここは国道7号線を使わず、新潟県道3号線(新潟新発田村上線)で村上まで行く予定である。
 ・・・・・・が、雨が降っている上に道幅も必ずしも広いとは言えず、快適なサイクリングには程遠い。

13:53 阿賀野川(泰平橋)


 雨の中ヒイヒイ言いながら自転車をこぎ続け、やっとの思いでここまでたどり着く。ここの橋は歩道が反対車線側にしか付いていないため、信号を渡ってそちら側に回る。雨は少し小降りになってきた。
 橋を渡ると次第に市街地も途切れ、農村の風景になってくる。

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【東北自転車旅行】3日目 長岡⇒村上 その1

3日目【2012年5月6日(日)】 長岡⇒村上(瀬波温泉) 約122.4km



(1) 長岡⇒新潟

 嵐が来る、という予報が出ていた。
 昨夜から忙しなく、私は気象情報の確認をしていた。それによれば、今日は午前中には雨が降り出し、夕方まで降り続く。所によっては雷、突風に注意――となっていた。
 朝、目が覚めて窓の外を眺めれば、晴れて日差しすら差し込んでいる。しかし雨雲レーダーを見れば、雨雲はもうすぐそこまで迫ってきている。
 気が重かった。
 とにかくなるべく早めに宿を出て、雨が降り出す前にできる限り距離を稼いでしまおう。頭ではそうしようと決めているのに、身体の方はいつまでもダラダラとホテルの客室に留まろうとしている。その意志の弱さには、我ながらあきれ返るほどだ。
 結局、一晩お世話になったビジネスホテルをチェックアウトしたときには、時刻は既に8時30分に迫ろうとしていた。

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【東北自転車旅行】2日目 沼田⇒長岡 その3

(3) 越後湯沢⇒長岡

14:10 越後湯沢駅前(出発)
 急勾配を下り、国道17号線に合流する。が、少し走ると、再び上り坂になる。もう上り坂はないと思っていた私にとってこれは予想外で、回復したはずの疲労があっという間にぶり返してしまう。

14:23 南魚沼市


 湯沢町から南魚沼市に入ったところで上り坂は終わり、再び急な下り坂になる。そして下り坂が終わると、今までのきつい山道が嘘のように、平坦で幅の広い道が現れた。



 片側2車線のように見えるがそうではなく、路肩の幅が東京の道路の1車線分くらいあるのだ。なお、信号機の形に注目。縦型の信号機が、ここが雪国であることを教えてくれる。

 とにかく、平坦で幅が広くて直線状の道がどこまでも続く。おまけに沿道には田畑や山並みが広がり、景色もいい。一面に広がる水田は、さすがに日本一のブランド米「魚沼産コシヒカリ」の産地である。もっとも、まだ田植え前のようだったが。

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