【北海道自転車旅行】6日目 浜頓別⇒紋別 その1(浜頓別⇒音標(枝幸町))

6日目【2016年8月19日(金)】 浜頓別⇒紋別 約131.0km


 
 空は厚い雲が覆い、辺りは薄暗い。
 気象情報によれば、今日は一日中曇りだとのこと。しかし明日以降は再び天気が崩れるとのことである。
 今日は紋別まで走る。かつての興浜線(興部~雄武~北見枝幸~浜頓別。雄武~北見枝幸は未成線)・名寄本線に沿ったルートである。バスで旅をしようとすれば、不便なダイヤに加えてかなりの運賃支払を覚悟しなければいけない区間だ。それゆえ、過去に何度か北海道に来たことがある私も、この地域には未だ一度も足を踏み入れたことがなかった。それだけに、未踏の地に踏み込むワクワク感は格別である。空が曇っているのも、暑くなりすぎず直射日光に晒されずに済むという意味では、むしろありがたい。

07:16 浜頓別バスターミナル


 今日も朝は早い。明るいうちに目的地に着くためには、朝早く出発するほかない。

07:20 「枝幸30km 紋別126km」


 浜頓別市街を走り抜ける。

07:30


 浜頓別市街を抜けると、辺りはあっという間に広大な草原に変わってしまう。昨日に引き続き、オホーツク海を望みながら走る。
 この辺りから枝幸までは、旧国鉄興浜北線(浜頓別~北見枝幸)の廃線跡がほぼ並行しているはずである。しかし興浜北線が廃止されたのは1985年、既に30年以上が経過している。痕跡らしきものは何一つ見つからない。

07:42 豊牛


 浜頓別町はかつて、砂金採掘で賑わったこともあったらしい。砂金はあっという間に掘り尽くされて既に閉山しているが、1987年にウソタンナイ砂金採掘公園(豊牛から道道を内陸に10kmほど進んだウソタンナイ川沿い)が開設され、1回500円(時間制限なし)で砂金の採掘体験ができるとのこと。 


▲ウソタンナイ砂金採掘公園のオブジェ

参考:一攫千金!?ウソタンナイ砂金採掘公園で砂金掘りに挑戦! | 北海道Likers

07:53 豊浜


 オホーツク海沿いを坦々と進む

07:57 斜内


 豊牛、豊浜、斜内と、かつて興浜北線の駅が設置されていた場所に小規模の集落が広がっている。

08:03 「枝幸17km 紋別113km」


 前方にオホーツクトンネルが控えている。雨がパラパラと降ってきた。

08:08 枝幸町


 トンネルを抜けると枝幸町に入る。

08:27 北緯45度線


 雨が少し強くなってきた。雨合羽を出すほどではないが、荷物にビニール袋をかぶせて防水対策とする。

08:34 「枝幸市街8km 紋別104km」


 まだ雨は降っているが、前方はうっすらと日が射している。どうか通り雨であってほしい。

08:50 「毛がに水揚げ日本一! 枝幸町」


 右のキャラクターは、枝幸町のマスコットキャラクター「えさっしー」である。本当に日本全国、ゆるキャラが花盛りである。…ここ最近、ゆるキャラという存在は、広い範囲に影響を持つようになりました。自治体も企業も様々なキャラを作り、その中で群雄割拠を……とにかく、今やゆるキャラの存在が、経済を大きく左右しているほどなんです。ですから、ゆるキャラを研究することで、社会経済を…

参考:枝幸町商工会 【毛がに水揚げ日本一 北海道 オホーツク枝幸】

08:54 岬町交差点


 国道は枝幸市街をパスして山沿いを迂回していくが、ここは左折して道道に入り、枝幸市街を走り抜ける。雨はどうにか止んでくれたようだ。

08:56 枝幸市街


09:14 枝幸郵便局


 ちょうど9時になったので、今日の郵便局めぐりをスタートする。雨が降ってしまうと、荷物の出し入れも一苦労だ。

 ところで、ここまで来た以上、せっかくなので興浜北線の北見枝幸駅跡も見ておきたい。が、肝心の場所がよく分からない。駅跡はバスターミナルになっているようだが、そもそもバスターミナルがどこにあるのか分からない。
 ……と思っていたら、何と目の前を、「枝幸ターミナル」の表示を出したバスが走り抜けていくではないか。慌ててそのバスを追いかけたことで、何とか無事に駅跡までたどり着くことができた。

09:20 北見枝幸駅跡


 碑が建っているだけで、往時を偲ばせるものは何もない。


▲バスターミナル

 興浜北線は浜頓別と北見枝幸を結ぶ盲腸線だったが、その名が示すとおり興部と浜頓別を結ぶべく建設された路線の一部で、計画では興部~雄武間で運行されていた興浜南線と結んでオホーツク海沿いを縦貫する路線になるはずだった。しかしながら結局、雄武と北見枝幸の間が鉄道で結ばれることはなく、興浜北線・興浜南線自体も第1次特定地方交通線に選定され、北線は1985年6月30日限り、南線は同年7月14日限りで廃止されている。
 また、北見枝幸からは、美深に向かう美幸線が分岐する計画もあった。美幸線は1964年に美深~仁宇布間が開業し、残る仁宇布~北見枝幸間も一部で工事が行われたようだが、結局美幸線自体も1985年9月16日限りで廃止されている。


▲駅舎跡地は交通公園として整備されている


▲えさしマップ。よく見るとカニのデザインである。

 駅跡に佇むのはこれくらいにして、先に進もう。

09:34 「乙忠部18km 紋別93km」


 市街地を抜けてしまえば、あっという間にこの通りの景色である。

09:52 道の駅マリーンアイランド岡島


 何もないところに、唐突に道の駅が出現する。なぜこんな場所に、わざわざ道の駅を造ったのか……。
 ともあれ、せっかくなので少し休憩する。

10:02 岡島


10:11 徳志別


 地図だと海沿いを走っているように見えるが、実はあまり海は見えない。単調な道が続く。

10:29 「乙忠部4km 紋別79km」


10:32 オホーツク海を望む


10:38 乙忠部地区に入る


 乙忠部は「おっちゅうべ」と読むらしい。いかにも北海道らしい地名である。
 北海道内でも、人口の多い地域の地名は年月とともに洗練されるケースがある(例として、「月寒」(札幌市)の読みが「つきさっぷ」から「つきさむ」に変化している)。ここは交通が不便で人口も少ないから、アイヌ語の発音に漢字を当てただけの地名がそのまま残っているのだろう。

10:47 乙忠部


 ようやく集落の中心部までたどり着く。そして、こんな所にもセイコーマートがしっかりと出店しているというのは驚きだ。郵便局もある。

10:53 「雄武30km 紋別74km」


11:09 風烈布(ふうれっぷ)地区


 人家のまばらな寒村といった趣だが、枝幸南中学校がある。簡易郵便局もあるはずだが、見落として通り過ぎてしまう。残念。

11:23 音標(おとしべ)


11:30 音標地区


 集落が見えてくる。前方で工事をやっていて、反対車線側の歩道を走るように誘導される。

 と、ここで自転車に異変が発生した。
 急激に、後輪から伝わる振動が激しくなる。ガン!ガン!と一定周期で強い振動が響く。
 パンクだ。ついに恐れていた事態が発生してしまった。

 とりあえず、手持ちの空気入れで後輪チューブに空気を入れる。過去の経験上、こうしておけばパンクした状態でもしばらくは持ってくれるからである。そして、ともあれ音標郵便局に向かう。
 
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