【北海道自転車旅行】6日目 浜頓別⇒紋別 その3(興部⇒紋別)

(3) 興部⇒紋別

15:22 興部駅前

 
15:26 「紋別24km 湧別59km 網走133km」


 国道238号線に戻る。

15:29 興部跨線橋



▲「名寄本線」の文字が残る。

15:41 名寄本線の遺構


15:46 「紋別19km 湧別54km 網走128km」


 酪農地帯が続く。海は見えない。

15:59 沙留市街


 興部を出て以来久々の市街地。市街地内に郵便局があるはずだが、もう16時になるので訪問は諦める。

16:07 オホーツク海を望む


 沙留の市街地を抜けると、オホーツク海沿いに出る。右手の小高い丘は名寄本線の築堤跡だろうか。

16:18 「紋別10km 湧別45km 網走119km」


16:20 名寄本線の遺構ふたたび


 興部町富丘付近。

16:22 紋別市


 イラストに描かれているのは蟹と砕氷船だ。砕氷船「ガリンコ号」による流氷観光は、紋別の名物になっている。

16:29 紋別市渚滑(しょこつ)


 名寄本線代替のバスとすれ違う。

16:34 渚滑市街


 ここから先、国道238号線は紋別市街地をパスして山腹を抜けるルートとなる。旧道に相当する道道に入り、紋別市街に向かう。

16:40 旧渚滑駅付近


 9600形蒸気機関車(通称キューロク)が静態保存されている。雨ざらしにされている感が痛々しい。渚滑駅からは1985年まで、内陸部の北見滝ノ上に至る渚滑線が分岐していた。

16:49 紋別市街へ


 ここまで来ると、市街地が連続するようになる。どう行けば旧紋別駅にたどり着くのかよく分からないが、とにかく「勘」で進んでいく。駅のようにはっきりと目印になるものがないため、今走っているのがどの辺りなのか、どの辺りが町の中心なのかが分かり辛い。鉄道を失った町というのは、いささか語弊があるかもしれないが、「背骨」を失った町のように思える。

16:55 紋別市弁天町付近


 湧別方面への分岐を知らせる案内表示があるが、紋別港方面へ直進する。
 そうして道道を進んでいくと、沿道の雰囲気が次第に、住宅地から商業地の雰囲気に変わっていく。銀行や商店が軒を連ね、まちに活気が出てくる。市街地の中心部まで来たな、と感じさせる。

17:00 「3・3・3駅前通」


 市街地を進んでいくと、唐突に「駅前通」と表示された道路と交差する。「中渚滑紋別停車場線」の文字も並んでいる。
 間違いない。この道に入れば、旧紋別駅にたどり着ける。そして、1989年の名寄本線廃止から30年近くが経過した今日においてもなお「駅前通」「停車場線」という街路名が残っていることに、何ともいえない感慨を覚える。


▲「駅前通り」

17:03 紋別バスターミナル


 旧紋別駅も他の多くの例と同様、現在はバスターミナルに転用されている。今日はこの場所をゴールにする。

          ◆

 名寄本線は、石北本線の遠軽駅から分岐し、湧別、紋別、興部を経由して名寄に至る路線で、1989(平成元)年4月30日限りで廃止されている。国鉄再建法に基づき廃止された特定地方交通線の中で唯一、「本線」を名乗る路線だった。
 名寄本線の廃止をめぐっては、比較的利用者数の多かった遠軽~湧別~紋別間だけでも第三セクター鉄道として存続できないか、という意見があったようだ。しかし部分存続案に対しては廃止されるエリアの自治体が反発して交渉がまとまらず、結局全線廃止の道を選んだという。もし第三セクターで存続していたら、「オホーツクもんべつ鉄道」などと名乗っていたのだろうか。実際には起こらなかったことをあれこれ想像するのも、詮無い話ではあるけれど。
 もっとも今日のJR北海道の窮状を見ていると、仮に名寄本線が第三セクターで存続したとしても、遅かれ早かれ経営危機に陥ったであろうことは目に見えている。北海道内の特定地方交通線の中で唯一第三セクターに引き継がれた池北線(→北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線)も、過疎化の波には勝てず、結局2006年4月20日限りで廃止されている。JR北海道のもとに残された路線も多くが、今や第1次特定地方交通線レベルの輸送密度(1日1キロあたりの乗車人員2000人以下)にまで落ち込んでいるという。
参考:JR北海道「輸送密度2000以下」区間リスト。全路線の3分の2が「単独での維持が難しい」対象になる?(「タビリス」2016年8月2日付け記事) 

 今日、北海道では札幌への人口集中が顕著であり、半面で地方の過疎化は猛烈な勢いで進行している。明治時代以降、戦後のある時期まで、北海道は「希望の大地」として多くの人が夢を持って移り住んでいったはずだ。その北海道における人口流出は、明治維新以降の日本および日本人ががひたすら追い求めてきた「夢」の終わりを暗示しているような気がしてならない。
 
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