【北海道自転車旅行】7日目 紋別⇒浜小清水 その1(紋別⇒佐呂間)

7日目【2016年8月20日(土)】 紋別⇒浜小清水 約134.1km


 
(1) 紋別⇒佐呂間

 2016年8月20日朝の時点で、日本近海には台風9号と台風10号が発生しており、さらに東北沖には熱帯低気圧が発達し、間もなく台風11号となる見込みであった。このうち台風10号は東海沖を西へと移動していたのに対し、台風9号と熱帯低気圧は北上を続け、北海道に接近しつつあった。その影響で、今日から明日、明後日にかけて、北海道は記録的な大雨に見舞われる恐れがあると報じられていた。

 完全に、想定外の事態だった。

 確かに、8月下旬の道東方面はあまり天気がよくないという話は耳にしたことがあった。が、それにしても、台風が2個もまとめて接近してくるとは想像だにしなかった。しかも、つい3日前には、台風7号が北海道に上陸している。北海道がここまで立て続けに台風に見舞われるというのは、単に運が悪かったのか、それとも地球温暖化の影響なのか。

 窓の外を見やれば、雨がザーザーと降っていた。

 今日の目的地は、網走を越え、斜里の少し手前に位置する小清水町である。走行距離は130kmに達する。加えて雨天では、速度低下も避けられない。とにかく、なるべく朝早く出発してしまうほかない。

06:53 出発


 宿泊した「ビジネスホテル ステージ」にて。
 この時点では一旦雨は止んでいたが、また何時降り出すか分からない。最初から対雨天用装備をフル装備で出発する。

 余談ではあるがこの宿は、1泊素泊まりで3800円(税込み)、しかも客室内にバス・トイレも付いていた。ただし立地は市街地の外れの方を走る紋別バイパス沿いで、市の中心部からはかなり離れた、急な坂を上った先にあった。完全に車で来ることを前提にしたような宿であった。

07:05 市街地を望む


 山腹を走るバイパス道から市街地を望む。

07:13 「湧別33km 常呂76km 網走107km」


07:29 オホーツク紋別空港付近


 原野の中に忽然と空港のターミナルビルが現れるので驚く。あまりにも唐突に現れたので、写真を撮ることなく通り過ぎてしまった。名寄本線廃止の事実上の「見返り」として建設されたと言われているが、利用は低迷しているようである。確かに、札幌との往来なら都市間バスを使ったほうが安いし、道外に行きたいなら女満別空港を利用したほうが利便性は高い。何とも中途半端な立地の空港である。
 素人考えではあるが、紋別空港の建設や維持コストを出せるなら、その金で名寄本線を存続させたほうが地域へのメリットは大きかったのではないか? と思う。それができないところに「縦割り行政」の弊害があるのではないか……そんなことを思いながら、空港を後にする。

07:44 小向(こむかい)地区


07:48 小向市街


 名寄本線が現役だった当時は、この辺りに小向駅が設置されていた。小さな集落を抜けると、辺りは再び原野に変わる。国道は海岸線から離れたところを通っているようで、海は見えない。

08:14 湧別町


 今日は一日中雨の予報が出ていたが、宿を出発してからここまで、実はまだ雨に降られていなかった。雨合羽が邪魔で走りにくいだけでなく、雨合羽の内部に水滴が付着して(多分、私の体温と外気温との差が原因である)服が水浸しである。かと言って何時また雨が降り始めるかわからない状態で雨合羽を脱ぐわけにもいかず、蒸し暑さと気持ち悪さを抱えたまま走り続ける羽目になる。

08:23 「湧別12km 常呂55km 網走86km」


08:38 湧別町錦町


 この辺りに、旧名寄本線の「四号線(しごうせん)」駅が設けられていたようだ。名寄本線には中湧別駅から分岐して湧別に至る通称「湧別支線」があったが、湧別支線の唯一の中間駅が「四号線」駅だった。
 この先に見える交差点で右折する。

08:45 中湧別市街


 この道をこのまま直進すれば中湧別市街に達するが、この交差点で今度は左折。国道238号線を網走方面に向かう。1987年3月19日限りで廃止された湧網線(ゆうもうせん)のルートとだいたい一致する。サロマ湖畔を通る国道だ。

08:47 「常呂48km 網走80km」


 まだ雨は降ってこないので、ここで雨合羽は脱いでしまう。雨合羽を脱いで走ると、次第に水浸しだった服が乾いていく。さすがに爽快だ。

09:18 芭露(ばろう)市街


 全くの余談ではあるが、宮脇俊三先生の著作の中に「帯解 芭露 陣場 狩川 石生(おびとけば ろうじんばかり かわいそう)」という川柳が出てくる。当時存在した国鉄の駅名だけを繋げて川柳を詠んでしまうというものだが、その中に登場する「芭露駅」は、まさにこの地に存在した。
※帯解=桜井線(奈良県)、陣場=奥羽本線(秋田県)、狩川=陸羽西線(山形県)、石生=福知山線(兵庫県)

09:20 「常呂39km 網走70km」


 芭露地区を抜けると、やや起伏のある道になる。

09:32 道の駅愛ランド湧別


 下り坂の途中で、やたらと目立つ観覧車と共に道の駅が現れたので、ここで休憩を取る。観覧車は遊園地「ファミリー愛ランドYOU」の施設で、要するにここは、道の駅を併設した遊園地なのだ。もっとも、遊園地が繁盛しているようには見えなかったが……。


▲道の駅にて。脱いだ雨合羽をムリヤリ前カゴに押し込んだので、見た目が凄いことに……

 そして道の駅を出発すると、いよいよサロマ湖畔に躍り出る。

09:43 サロマ湖を望む


09:50 計呂地(けろち)市街


09:51 計呂地交通公園


 ここ計呂地は、かつての駅跡が交通公園として整備されており、駅舎が保存されているほか、C58形蒸気機関車(シゴハチ)139号機と客車2両(スハ45形スハ45 6、オハ62形客車オハ62 91)が静態保存されている。そしてこの客車は現在ライダーハウスとして活用されており、低廉な料金で宿泊できるようだ。
 時間があればゆっくり見ていきたいところだったが、雨が何時また降り出すか分からない状況では、残念だが先を急がざるを得ない。後ろ髪を引かれる思いで、駅を後にする。


▲旧計呂地駅舎

09:56 「常呂31km 網走63km」


10:02 佐呂間町


 国道はこのままサロマ湖畔を進むが、湧網線はこの辺りから内陸部に入って佐呂間町の中心部を経由し、常呂町(現在は合併により北見市)との境付近で再び国道238号線沿いのルートに戻っていたようだ。

10:06 佐呂間市街への道が分岐


10:15 再び湖畔へ


10:23 「常呂24km 網走55km」


 前方に見える建物は温泉施設のよう。
 そして残念ながら、この辺りから、雨がポツポツと降り始めてきた。そして雨脚は、次第に強まってきてしまう。
 
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