【東北自転車旅行】2日目 沼田⇒長岡 その2

(2) 猿ヶ京温泉⇒越後湯沢

10:58 新三国大橋

前方左の赤い橋が新三国大橋


東京から171km


「10km先 三国峠 C(カーブ)―55ヶ所」の表示。
まだあと10kmもあるのか・・・・・・。

11:04 「群馬側最終SS」


11:10 三国峠TS



付近の景色。山の頂が、かなり低い位置に・・・・・・。

11:19 標高800m


11:34 標高900m


11:36 「湯沢31km 南魚沼50km 新潟164km」


11:45 法師大橋


11:59 三坂大橋

 橋の向こうにはスノーシェッドも見える

12:04 東京から180km


12:05 「600m先 三国トンネル」

 とうとうここまで来た!
 そして、ついに・・・・・・。

12:09 三国トンネル


 ネットで何度も見たあの風景が、今、私の目の前に広がっている・・・・・・。
 トンネルの前に架かるのは、まさに国境の橋を表す上越橋、そしてその向こうには、三国トンネルが口を開けている。このトンネルを抜ければ、とうとう新潟県だ。やった・・・本当にここまでたどり着いたっ・・・!!! この感動は、自転車でなければ到底味わえまい。とにかく、ママチャリで最大の難関を乗り越えることに成功したのだ。ここはひとつ、山に向かって叫びたいところだが、そこはぐっとこらえ、上越橋の前でしばし休憩。疲労しきって棒のようになった足を休ませる。


トンネル長1218m 標高1084m


ママチャリでここまで来た!

 そして12時12分、そろそろと上越橋を渡り、いよいよ国境の三国トンネルに足を踏み入れる。


三国トンネル群馬側坑口

 トンネル入口で一旦立ち止まる。そして車の切れ目を見てトンネルに突入し、ペダルを踏みしめて一気に駆け抜ける。このトンネルは狭くて退避スペースもないので、後続車が来ないよう、祈るような気持ちで車道を突き進む。

12:17 三国トンネルを抜け、新潟県へ


 三国トンネルは危険だと伝え聞いていたが、幸いなことに後続車には数台しか出くわさなかった。
 国境の思ったよりも短いトンネルを抜けると、そこは雪国、の春の景色だった。
 そして私を待っていたのは、今までの激坂の鬱憤を晴らすかのような、どこまでも続く長い長い下り坂だった。

12:23 浅貝(苗場)


 緑の中、下り坂を快調に飛ばしていると、唐突にリゾートホテルが立ち並ぶ地域に出る。湯沢町の浅貝地区で、一般的には「苗場」の名で知られるスキーリゾート地だ。

 この浅貝地区を抜けると、道は再び上り坂になる。実は、三国峠を越えたからと言って、そこから湯沢市街まで一方的に下り坂になるというわけではない。三国峠と湯沢市街との間には、なおも「火打峠」「二居峠」「芝原峠」の3つの峠が控えている。上り坂の距離はさほどではないとはいえ、ようやく三国峠を越えたと思ったらまた峠越えが待っていると思うと、さすがにげんなりさせられる。

12:35 火打峠付近

浅貝方面を望む。せっかく三国峠から下ってきたのに、またこんな高いところまで上ってきてしまった・・・。


スノーシェッド

 火打峠については特に何か目印があるわけではないが、いくつ目かのスノーシェッドを抜けたところで道が下り坂に変わり、峠を越えたことを教えてくれる。

12:40 火打峠を越えて


「この先 長い下り坂 スリップ注意」の警告とともに、6%の下り勾配であることを示す表示が見える。ちなみに「6%の下り勾配」とは、水平方向に100m進むごとに垂直方向に6m下るという意味。鉄道ならば「60‰(パーミル)」の勾配ということだ。
 ここから先は、本当に下り勾配がどこまでも続く。道も直線状な上に車の交通量も少ないから、ぐんぐんスピードが上がる。そんな道を飛ばしていると、やがて下り坂の前方にトンネルが見えてくる。二居トンネルだ。

12:48 二居トンネル(延長1295m)


 このトンネルのおかげで、二居峠については峠越えの上り坂もなく、難なく峠を越えることができる。・・・・・・が、このトンネル自体は、危険極まりないものった。何しろ、幅が非常に狭くて待避スペースのようなものが全くない(当然、歩道など付いていない)上、トンネル中央部は本当に真っ暗なのだ。自転車の前照灯を頼りに慎重に進むが、うっかりすると壁に激突してしまいそうだ。しかも交通量はそれなりにあり、「ゴォォォォォォォォォォ・・・・・・」という車の走行音が響いてくるたびに、滅茶苦茶怖い思いをさせられた。その怖さは、はっきり言って三国トンネル以上である。

 二居トンネルを抜けてもなお、急傾斜の下り坂は続く。どんどんスピードが上がるが、ヘアピンカーブになっている箇所もあり、そこではブレーキをかけてスピードを落とさざるを得ない。対向車線を見れば、スポーツ自転車にまたがった人たちが坂を上ってくる。下り坂を下っている側から見ると、こんな急坂をよく登る気になるな、と自分のことを棚に上げて感心してしまう。

13:05 八木沢トンネル


 下り坂を快調に飛ばしていると、やがて前方に「八木沢トンネル」という短いトンネルが現れる。ずっと続いてきた下り坂はここで終わり、トンネルを抜けると、いよいよ湯沢市街との間に立ちはだかる最後の峠、芝原峠に向けた上り坂にかかる。


八木沢トンネルの出口付近から見た風景


芝原峠方面を望む。6%の上り勾配を示す標識が見える

 ・・・・・・が、この芝原峠に向けた上り坂は、想像以上に堪えた。三国峠で疲労しきった身体にとって、距離は短いとはいえ、6%の上り坂はきつい。しかも、前々から薄々感じていたチェーンの異常が、より一層ひどくなってきたのだ。
 出発の少し前ごろから、上り坂などで力を入れてペダルを踏み込むと「ガチガチッ」と音がしてペダルが空転するような状態になっていた。今までは特に気になるようなレベルではなかったので放っておいたが、三国峠越えの辺りから、徐々にこの空転の度合いがひどくなってきていた。できればスケジュールに余裕がある4日目か5日目辺りに自転車屋へ持って行きたいところだ。

13:16 芝原トンネル


 チェーンの異常のせいもあってかなり消耗したが、どうにか芝原トンネルまでたどり着いた。このトンネルを抜けてしまえば、後はもう、湯沢市街まで上り坂はないはずだ。ほっと一息つくと、気合いを入れ、これまた歩道スペースのないトンネルを一気に駆け抜ける。そしてトンネルを抜ければ、目の前に広がるのは急傾斜の下り坂だ。下り坂はありがたいが、急曲線のカーブも付いてくるので、結構怖い。

13:23 新潟県道351号線分岐点


 国道17号線は湯沢の市街地の外れを通り抜けていってしまうため、越後湯沢駅方面に向かうには、ここで右折するとよい。私は休憩も兼ねて越後湯沢駅に立ち寄りたいと思っていたので、ここで右折する。
 右折して入った県道も、これまたすごい下り勾配だ。たまらずブレーキをかけるが、それでも周りの景色が、すごい勢いで後ろへ、後ろへと飛び去っていく。そんな急勾配の先に新幹線の線路や温泉街が見えてくると、そこが越後湯沢駅だった。

13:29 越後湯沢駅前


 無事に峠越えを成し遂げたという達成感と、もう急坂の上り下りをしなくてもいいという安心感がない交ぜになった、そんな越後湯沢駅前到着であった。
 ここでは休憩と称して、駅構内にある土産物屋を見て回った。そして悪いとは思いつつも、買い物もせずに試食のオンパレード。結局、越後湯沢駅では30分以上の休憩を取り、14時10分頃、いよいよ今日の宿泊地、長岡に向かって出発した。


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