【東北自転車旅行】3日目 長岡⇒村上 その2

(2) 新潟⇒村上

13:20 新潟駅前(出発)
 京都から続いてきた国道8号線は新潟市が終点で、新潟市以北は、国道7号線が日本海を北上して青森市との間を結んでいる。とはいえ新潟市内の国道7号線は完全なバイパス道と化していることもあり、ここは国道7号線を使わず、新潟県道3号線(新潟新発田村上線)で村上まで行く予定である。
 ・・・・・・が、雨が降っている上に道幅も必ずしも広いとは言えず、快適なサイクリングには程遠い。

13:53 阿賀野川(泰平橋)


 雨の中ヒイヒイ言いながら自転車をこぎ続け、やっとの思いでここまでたどり着く。ここの橋は歩道が反対車線側にしか付いていないため、信号を渡ってそちら側に回る。雨は少し小降りになってきた。
 橋を渡ると次第に市街地も途切れ、農村の風景になってくる。
 
14:15 旧豊栄市(現・新潟市北区)付近


「新発田12km 村上49km」の表示。村上までは、あと3時間半程度といったところか。

14:36 新発田市佐々木


「村上43km 酒田149km」の表示。ついに明日の目的地、酒田までの距離も示された。
 ここ佐々木は、村上方面に向かう県道3号線と新発田市街に向かう県道26号線が分岐する地点でもある。と言っても、道なりに進んでいると県道26号線の方に入ってしまうので、案内表示に気をつける必要がある。そして、


 この表示が現れたら左折。

 左折すると、道幅は狭くなった代わりに交通量も少なくなった。雨の方も、かなり小降りになってきた。とはいえ、天気予報では夕方まで雨となっていたので、まだ対雨天用装備は解体しない。

 県道3号線の新発田以東は、本当にのどかな田舎道といった風情だ。走っているうちに雨はいつしかすっかり降り止み、日差しすら差し込み始めた。これはもう、今日はこれ以上雨は降らないと考えていいだろうか。だとすれば、雨合羽を脱ぎたくなってくる。
 が、問題は、沿道に対雨天用装備を解体するのに適した場所が見当たらないことだった。道幅は狭くて歩道もなく、しかも車がひっきりなしにやってくるので、道路の片隅に自転車を寄せてそこで解体、というわけにもいかない。公園のような施設も、なかなか見当たらない。青空が広がる中、雨合羽を羽織ったまま走り続ける羽目になってしまう。

15:27 胎内市苔実付近(県道54号線・591号線交点)


 ようやく道幅が広くなり、歩道も現れたので、ここで対雨天用装備を解体することにした。対雨天用装備は装着も解体も面倒だが、雨合羽を脱いでビニール袋に押し込んだおかげで、鞄が膨れる代わりに身体は身軽になる。


15時40分 出発準備完了!

15:51 沿道の風景

水田のはるか先に山が連なる


のどかな田舎道

16:02 胎内川を渡る


16:28 国道348号線に合流


 県道3号線を道なりに進んでいくと、やがて国道345号線に合流する地点に出る。ここで右折し、荒川(新潟県にも「荒川」があるのだ)を渡る。新しい橋を建設していらしく、橋脚の工事が行われていた。


荒川に架かる旭橋と、建設中の橋(左側)

 荒川を渡るとしばらくの間、国道は松林の中を進む。

16:46


 瀬波温泉方面が左折であることを示す案内表示が現れたので、ここで左折する。
 左折すると、道は再び松林の中を走る。軽い上り坂になっているが、おかげでペダルを踏み込むたび、チェーンがガチガチと嫌な音を立てる。これは明日か明後日あたりにでも、自転車屋を探して修理してもらったほうがよさそうだ。このままでは、三陸の山道が危ない。

16:53 粟島汽船のりばを示す看板



船は停泊していなかった

17:06 瀬波温泉


「歓迎 瀬波温泉」と書かれた看板が立ち、温泉旅館が軒を連ねている。今日は瀬波温泉で宿泊する予定だ。
 自転車の貧乏旅行なのに温泉に泊まるなど一体何を考えているのか、と思われそうだが、予約してあるのは公共の宿なので値段もそこまで高くないし、全行程中に一日くらいは、こんな日があってもいいだろう。

17:15 瀬波はまなす荘


 予定よりも1時間以上早く、今日の宿泊地「瀬波はまなす荘」に到着。
 夕方まで雨という予報が出ていたので、一時はどうなることかと思ったが、終盤はすっかり晴れてくれ、終わってみれば意外に快適なサイクリングとなった。

          ◆

 用意された客室の扉を開け、思わず息を呑んだ。
 窓の向こうに、日本海が広がっている。そして時刻は、ちょうど夕暮れ時。オレンジ色に輝く夕日が、海の彼方に浮かんでいる。時間の経過とともに、夕日はオレンジ色から赤へと色を変えながら、少しずつ水平線へと近づいていく。
 こんなにきれいな夕日を見たのは、いったいいつ以来だっただろうか。

【日本海に沈む夕日】

17時47分


18時11分


18時29分
 このあと5分ほどで、太陽は水平線の向こうへと消えていった。

 太陽が沈み、空がすっかり暗くなったのを見計らって、私は大浴場に行った。体を洗って一日の汗を流し、そして温泉に浸かると、本当に自転車旅行の疲れまで、すっかり取れてしまうようだった。そして浴衣を着てほこほこ顔で廊下を歩いていると、不意に「ああ、自分は今旅に出ているんだな」という、何ともいえない感動のようなものがこみ上げてきた。
 こんな夜も、たまにはいい。


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