【東北自転車旅行】8日目 三沢⇒宮古 その2

(2) 久慈⇒普代

13:39 久慈駅前(三陸鉄道駅舎前)


 思ったよりも早く久慈駅前に到着したので、ここでしばらく休憩をとることにする。駅前に自転車を停め、三陸鉄道やJRの駅舎内を見て回る。次の列車が出発するまでまで1時間以上あるにもかかわらず、駅舎内には人が集まり、おしゃべりに興じている。駅は鉄道施設であると同時に、地元の人たちの社交場でもあるわけだ。
 私はと言えば、写真を撮ったりスタンプを押したり、三鉄グッズを物色したりとはしゃぎ回ってしまった。少しすると駅には、三陸鉄道に乗りに来たと思われる一団がやって来た。大学教授とゼミ生といった雰囲気の集団で、意外にも女性が多い。一時に比べると鉄道趣味が「明るい趣味」として扱われるようになってきたためか、最近は女性の鉄道ファンも増えてきたようだ。私が自分の鉄道趣味を知られまいとビクビクしていたつい数年前までを思うと、隔世の感がある。
 

久慈駅に停車するJRの車両。ようやく列車が行き来する駅になった。


三陸鉄道の車庫に止まっている車両。

  三陸鉄道は震災からわずか5日後の3月16日(2011年)に久慈―陸中野田間を復旧させ、さらに今年(2012年)4月1日には、陸中野田―田野畑間も復旧した。

「三陸鉄道北リアス線 ここに始まる」

 十分休憩を取ったところで、14時頃、いよいよ宮古に向けて出発する。市街地を抜けて国道45号線に合流すると、道は一気にきつい上り坂になり、分水嶺を越える。そこから陸中野田(野田村)にかけては、再び坂道を駆け下りる。

14:29 野田村


 陸中野田駅近くの国道沿いで見かけた巨大な人形。台座には「北リアスの砂浜に魅せられて 野田村」「イメージキャラクターのんちゃん サケのこども」の文字が。
 ・・・これ、鮭だったのね・・・・・・。

14:31 「宮古81km 釜石132km」


 宮古まで、どう頑張ってもあと5時間以上かかる・・・・・・。

14:32 陸中野田駅


 「道の駅のだ」「観光物産館ぱあぷる」と併設されている駅舎。


駅前にあった「野田の牛方像」。野田で製塩された「野田塩」は、牛の背中に乗せられて山間部に運ばれたとか。

 陸中野田駅を出ると、国道はしばらくの間、三陸鉄道の線路と並走する。そしてこの区間は、今年(2012年)4月1日に運転再開したばかりの区間でもある。陸中野田駅と次の野田玉川駅との間は「十府ヶ浦」と呼ばれる海岸線に沿った場所を走るところ、この場所が津波の直撃を受け、線路が路盤ごと流失する被害を受けたのだ。今は真新しい線路が敷かれているが、線路や国道の周りには未だに瓦礫が山積みされている。


国道と線路が並走する。周辺は更地と化している。


「十府ヶ浦」を示す看板


陸橋で線路を越える。線路脇には未だに瓦礫が山積みされている。
 「がれきの前を走る列車」の写真がマスコミ報道等で紹介された場所でもある。

 ここで、国道は一旦線路から離れる。

14:44 海の間近を走る


 この場所も津波をかぶったのだろうか。
 またもアップダウンが激しくなってくる。

15:05 普代村に入る


 鬱蒼とした山道が続く。

15:08 堀内(ほりない)駅を見下ろす


 この駅は津波被害を免れ、堀内漁港の被害も軽かったようである。

15:11 「ようこそ北緯40度東端の村へ」


 普代は北緯40度線が通過する村でもあり、黒崎にはシンボル塔も建っている。

15:15 三陸鉄道の列車に出会う


 久慈からやって来た列車に追いつかれる。列車はこの橋の上でしばらく停車していた。景色を見せるために停まっていたようである。

15:37 普代郵便局
 普代村の中心地区で、三陸鉄道の普代駅も近い。今日は旅行貯金をしない方針だったが、疲れていたのとせっかく目の前に郵便局があるのだからということで、ここで休憩も兼ねて郵便局を訪問する。

 普代を過ぎると、国道45号線は田野畑村に向けた急な上り坂となる。周辺は人家もほとんどなく、ただ山道だけが延々と続く。

 ここから田野畑村を経て小本(岩泉町)までは、三陸鉄道と国道45号線のルートが大きく離れている区間でもある。国道が村役場のある山間部を通るのに対し、鉄道は海沿いの平井賀・島越(しまのこし)地区を経由する。三鉄の田野畑駅は平井賀地区に置かれている。
 東日本大震災津波では島越駅が高架橋ごと流失し、そのため北リアス線は現在も、田野畑―小本間で不通になっている。2014年4月の再開を目標に復旧工事を進めるとのことで、現在は同区間をバスで代行輸送している。


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