【千葉県一周自転車旅行】4日目:銚子⇒浦和

4日目【2012年2月11日】 銚子⇒浦和(130.54km)




 今日は、東京発07:41の総武快速線に乗る。千葉着は08:24、15分乗り換えで08:39に発車する総武本線の普通列車に乗り、銚子着は10:17だ。このスケジュールなら、自宅は6時50分頃に出発すればよい。家を出る頃には、空はすっかり明るくなっていた。時刻表の都合とはいえ、たまには、こんなゆったりした出発もいい。
 千葉から銚子まで乗った列車は、211系の5両編成。かつて宇都宮線、高崎線で走っていた電車だ。しかし、ロングシート車のため車窓は見づらい。おかげで銚子までの時間の大半を、居眠りしながら過ごす結果となった。
 銚子に到着すると、銚子電鉄乗り場に赤い電車が停まっているのが見えた。良く見ると、何とかつての地下鉄丸の内線の塗色をまとった電車ではないか(後に調べたところ、デハ1000形1002号電車だとの事。半年前までは、漫画『鉄子の旅』の原作者・菊池直恵氏が考案した塗装だったらしい)。きょうは土曜日のせいか、行楽客と思しき人で賑わっていた。ローカル線が賑わうのは大いに結構なことだ。ただ、私が乗りに来る時は空いていてほしいとも思う。我ながら勝手なものだ。


銚子電鉄の駅舎

               ◆

10:25 銚子駅前(出発)


 駐輪場から自転車を出し、自転車旅行を再開する。4日間にわたる千葉県一周自転車旅行も、今日が最終日。今日は銚子から、実家のある浦和(さいたま市)までを一気に駆け抜ける予定である。個人的な都合により、今日は実家に帰ることになっている。
 ・・・が、自転車にとっての最大の敵は、出発してすぐに襲い掛かってきた。向かい風が、ものすごく強いのだ。おかげでスピードが出せず、よろめきながらの走行になる。その上、今日走る国道356号線は道幅が狭いところが多く、しかも交通量が多い。あっという間に、疲れが溜まってくる。

11:40 銚子小見川佐原自転車道へ(銚子から18.26km)


 東庄町に入ってしばらく走ったところで、右折すると自転車道がある旨の案内表示が目に入った。ちょうど国道を走ることに嫌気を覚えていた頃合いでもあり、今日は土曜日で郵便局も開いていないことから、ここで国道356号線から離れ、利根川の堤防上に設けられた自転車道を走ることにした。向かい風は相変わらず強いが、景色の良いところを車を気にせずに走れるのはありがたい。
 とはいえ、この自転車道も必ずしも走りやすいものではなかった。所々、砂利道になっていたからである。

 帰ってから知ったことだが、実は東日本大震災では、東京湾沿岸部のみならず千葉県の利根川沿い一帯でも「液状化」が相次いだのだ。もともと沼地や水田だったところを埋め立てた地域だったため、液状化現象が発生したのだという。そして、砂利道が所々で現れるのも、震災で損壊した堤防を修復しているためだったのだ。そうと知っていれば、砂利道に対してももう少し謙虚な気持ちでいられたのに、と思う。自転車旅行の時点では、この一帯で液状化被害が発生していたなどとは知らず、ただ砂利道に対して苛立っていただけだった。

参考記事:東日本大震災:被害の堤防、復旧工事が本格化 液状化防止も--利根川下流河川事務所 /千葉(毎日jpの記事)

12:40 利根川沿いのどこかで撮影


13:00 鹿島線の鉄橋


 ようやく佐原が近いことを教えてくれる。
 余談ながら、この鉄橋の手前(下流寄り)にある東関東自動車道の利根川橋は、歩行者、自転車用の橋が併設されていた。ちょっとした発見だ。
 この鉄橋の先の方で自転車道は尽き、国道356号線に合流する。

13:30 佐原駅前(銚子から41.17km)


 強い向かい風のせいで40キロを走るのに3時間もかかってしまったが、ようやく佐原駅前に到着である。国道のルートからは外れるが、駅前まで来たくてちょっと寄り道をした。やはり駅まで来ないと、町にたどり着いたという気がしない。
 土曜日の昼過ぎという時間帯のせいか、駅周辺には高校生の姿が目に付いた。

14:05 下総神崎駅前(銚子から49.53km)


 佐原駅前からはすぐに利根川沿いの道に戻らず、国道356号線の旧道を走って下総神崎(こうざき)駅に行く。
 下総神崎駅前から国道を道なりに走ると、やがて利根川に架かる神崎大橋に出る。ここからは再び、利根川沿いの自転車道を走ることにする。

14:20 「栄18km 柏46km」
柏まで46㎞

 柏まであと3時間で・・・着ければいいなあ・・・。
 今日は土曜日、しかもサイクリングロードとあって、スポーツ自転車に乗った人が時折私を追い越していく。この向かい風の中、あんなに速く走れるというのは、本当にすごいと思う。まあ、こちらはママチャリ、のんびり行くとしよう。


 筑波山と思われる山影も見える。

 しかし、如何せんどこまで走っても景色はあまり変わらず、段々と飽きてくる。
 ところで、この自転車道も佐原までの道と同様、所々で砂利道か現れる。しかも場所によっては、土を踏み固めただけの道になっていた。ただでさえ向かい風が強いのに、これではさらにスピードが落ちる。それに、パンクを起こしてはかなわない。こういう時はやむを得ず、ほぼ並行して走る国道に下りる。しかし国道の方は、路肩と呼べる空間がほとんどない上に交通量が多い。最後の最後になって、どうしてこんな道を走らなければならないのか、と思う。
 適当なところで、国道から自転車道に戻る。砂利道は、大した距離でなければ自転車をこいで通過してしまうことにした。幸い、パンクするようなことはなかった。が・・・。

15:50 通行止め


 栄町と印西市との境付近で、ついに自転車道「通行止め」に出くわした。
 さすがに、これには呆然とする。しょっちゅう現れる砂利道に疲れていたこともあり、ここで自転車道に見切りをつけ、国道を走ることにした。大型車がバンバン通り過ぎる横を自転車で走るのはしんどいが、致し方ない。
 我孫子市布佐のあたりで、国道356号線は利根川沿いから離れる。あとは我孫子まで、成田線(我孫子支線)にほぼ沿う形で、田舎と新興住宅地の混ざり合ったような場所を走る。この道も相変わらず狭くて、走るのに難儀した。
 段々と日が西に傾き、空が夕闇に包まれていく。

17:20 我孫子駅裏(銚子から83.43km)
 ここまで来ると、空はもうかなり暗くなってきた。
 我孫子駅前を過ぎて少し走ると、国道356号線はやがて、国道6号線に合流する。ここから先は、さすがに歩道を走る。そして、既に真っ暗になった柏駅前からは、県道伝いに流山―三郷―草加と走り抜け、国道4号線、国道463号線を経由して浦和に向かうのだった。

               ◆

 率直に言えば、自転車旅行は必ずしも楽しいことばかりではない。急な上り坂や強い向かい風に出くわしたときなど、途中で嫌になることは何度もある。しかしそれでも、やり遂げたときの達成感は、やはり格別であった。この達成感があるから、自転車旅行はやめられない。さて、次はどこへ行こうかな・・・?


                        《千葉県一周自転車旅行 完》


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