【東海北陸自転車旅行】12日目 甲府⇒池袋 その3

(3) 大月⇒池袋

14:12 「上野原18㎞ 八王子48㎞ 東京93㎞」

 
14:30 猿橋




 せっかく来たので、猿橋を見ていく。さすがに「日本三奇橋」のひとつに数えられているだけあって、なるほど奇妙な橋だ。

15:10 四方津(しおつ)


 山の中だが、崖の上に「コモアしおつ」の名で宅地開発が行われている。自然は豊かな場所だが、ここから東京まで通勤するとなれば相当な長時間通勤になるだろう。

 それにしても、この国道20号線は走りにくい道だ。アップダウンが連続する上に道幅が狭く、しかも交通量が多い。地形の関係上、道路を拡幅するなどの改良も難しいのだろうが・・・・・・。

15:31 上野原市街
 上野原というのも何ともすごい所で、崖の上に市街地が形成されている。加えて、その市街地に向かう上り坂というのが、またとんでもない急勾配なのだ。よくこんな場所に市街地を造る気になったものだと思う。崖の上に市街地が形成されている例として他に思い浮かぶのは、群馬県の沼田市くらいではないだろうか。


自転車では車道の急勾配を上れず、歩道の階段を進む


崖の上から国道20号線を見下ろす


上野原市街

 そして市街地を抜けると再び急勾配を下り、川沿いに戻る。山梨県を抜け、神奈川県に入る。川は幅が広くなる。川というよりは湖で、事実、この辺りでは川は「相模湖」と呼ばれている。



 ・・・・・・が、国道20号線はここから先、さらに過酷な道となる。道幅が狭いのは相変わらずなのに交通量が激増し、渋滞に巻き込まれるとにっちもさっちも行かなくなる。おまけに後ろから車がやってくると、やり過ごすのも一苦労だ。車は後から後から途切れることなくやってくるせいで、うっかり立ち止まったら最後、車が途切れるまで延々と走り出せない状態が続く。こんなに景色のいい場所を走っているのに、どうしてこんな思いをしなければならないのか――苛立ちが募っていく。

15:55 藤野付近


 こんな道、もう嫌だ・・・・・・。

16:03 相模湖インター付近


 もう嫌だ・・・・・・。

16:17 相模湖駅前


 やっとの思いで相模湖駅前まで着いたとき、私は既に身も心もボロボロだった。

 ここから先、国道20号線は大垂水峠を越えて山梨県から東京都に入り、高尾に抜けている。高尾から先は平坦で道幅も広そうだが、しかし、問題は高尾までの峠越えの道だった。正直、国道20号線はもう走りたくないという気持ちだった。
 そこで私は、思い切って計画を変更し、相模湖・津久井湖に沿って国道412号線・413号線を走り、橋本に抜けるルートを取ることにした。橋本からは都道20号線(府中相模原線)を使えば、府中で国道20号線に合流できる。多少遠回りにはなるが、国道20号線を走り続けるよりは精神衛生上マシだ。


相模湖駅前

 実際に走ってみれば、国道412号線はさすがに交通量も少なく、アップダウンを我慢すれば快適な道だった。

16:28 相模湖を渡る(国道412号線)



相模湖

16:43 国道412号線


17:16 津久井湖(国道413号線)


 ここから先は、橋本の市街地に近づくに従い、次第に交通量が増えてくる。これはもう致し方ない。

17:47 橋本


 ここから先は、国道16号線を八王子方面にちょっと進み、そして都道20号線に入り、府中に向かう。多摩ニュータウン開発のために建設された道路のようで、道幅も広く、走りやすい。

 日没が迫る中、最後の力を振り絞って全力疾走する。既に全身の色々な部分が限界に達してきているが、それでも、日が暮れるまでに可能な限り距離を稼ぎたい。が、それでも、国道20号線に合流する手前で空が暗くなってしまう。
 国道20号線に入ったら、あとは新宿までひたすら、この道をまっすぐ進む。初めは車道を走っていたが、それが限界に達してからは歩道に上がる。京王線沿線の地理には詳しくないので、地名を見ても、どの辺りまで来ているのかよくわからない。地図を開く気力すらなく、ただ、がむしゃらに自転車を走らせる。
 「下高井戸」という地名が現れたときはホッとした。久々に見る、知っている地名。新宿まで確かに近づいている。
 「明大前」「代田橋」「笹塚」「幡ヶ谷」・・・・・・と、着々と進んでいく。初めて走る道でも、地名は知っている。どの辺りを走っているかは、何となく分かる。
 そしてついに、「初台」まで来た。
 ここで左折し、山手通り(都道317号線)に入る。来た。ここから先は、何度も走ったことがある道。ここまで来れば、もうゴールは近い。ようやく、夜道の緊張感から解放される。

 ・・・・・・と安心していたのだが、しかし、この辺りから、ポツポツと雨が降り始めた。最後の最後で、雨の洗礼。何とか椎名町まで持ちこたえてくれ、との願いも空しく、雨脚は徐々に強まってくる。ここまで来て対雨天用装備を装着するのも癪なので、雨に濡れたまま自転車を走らせる。
 21時15分、椎名町駅前に到着。しかし12日間の旅を終えた余韻に浸る間もなく、大急ぎで家まで自転車を走らせ、軒下に駆け込む羽目になるのだった。


                         《東海北陸自転車旅行  完》



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