【秩父自転車旅行】 その1 池袋⇒飯能⇒秩父

06:30 出発
 奥多摩自転車旅行の時と同じく、この日も4時半に起床。朝食をしっかり摂って、6時半ごろに椎名町の自宅を出発する。
 ところが、いきなり予想外の事態に出くわした。雨が降っているのだ。
 雨といっても大した雨ではなく、普通に歩いている分には傘をさす必要もない程度の雨だ。しかし、自転車で加速すると、雨粒は眼鏡に容赦なく眼鏡に付着してくる。しかも、なかなか止む気配がない。確か昨日の天気予報では、今日の天気は「曇り時々晴れ」だったはず。
 一瞬、今日は中止にしてしまおうかと悩む・・・・・・が、結局、天気予報を信じて旅を続けることにした。自転車で旅をするならば、快晴よりはむしろ、少し曇っているくらいのほうが都合がよい。幸い、東京都を抜けて埼玉県に入った頃には、雨は上がってくれた。

 池袋から飯能までは、概ね、国道254号線(川越街道)⇒国道463号線(旧道含む)⇒国道299号線、というルートを走った。どこまでも郊外の住宅地の風景が続くだけだから、はっきり言って、あまり面白くはない。飯能に着くまでは、ただ無心に自転車を走らせ続ける。

09:17 飯能市に入る


09:31 飯能駅(池袋から約45㎞地点)


 自宅を出発してから3時間、ようやく今回の旅の実質的な起点である飯能駅前に着く。相変わらず、空はどんよりと曇り空。でも、紫外線をモロに浴びなくて済むので、日焼けと老化の対策にはなる。
 
          ◆

 飯能から秩父までのコースは問題である。
 飯能~秩父間には国道299号線が通じており、直感的に考えれば、この道を走るのが一番素直なように思える。実際私も、最初は299号を走ろうかと思っていた。
 ところが299号には、途中に「正丸(しょうまる)トンネル」というのが存在する。そして調べてみると、どうもこの正丸トンネルが、自転車が走るには非常に危険な道のようなのだ。
 とすれば、トンネルを回避して旧道伝いに峠越えをするか、あるいは別ルートで秩父に向かうか。結局、私が選んだのは、後者だった。県道70号~県道53号経由で飯能市名栗地区(旧名栗村)を通って山伏峠を越えるというルートである。
 そして結論的には、この選択は正解だった。

 その県道70号線(飯能下名栗線)を少し走ると、景色がにわかに山がちになってくる。都会での生活から抜け出し、久々に自然の息吹を感じる。もっとも、雨は止んだとはいえ空は相変わらずどんよりと曇っていて、道の先に見える山肌には雲が巻きついている。それが私には、どうも悪い予感を与える。
 あの山を越えるということは、まさしく、雲の中に突っ込むということなのだから。

10:04 原市場(飯能市)


 空は相変わらずの曇り空。

10:15 原市場郵便局


 今日最初の旅行貯金をする。

10:30 杉林の中を・・・・・・


 このあたりは、かつての飯能市と名栗村との境界付近。原市場を過ぎると、民家はめっきり減ってくる。



 県道70号~県道53号は、入間川を上流に向かってさかのぼっていくルートでもある。
 基本的には上り勾配の道だが、傾斜はそこまできつくない。この付近はまだ、ほぼ平坦と言ってよい。交通量も少なく、快適なサイクリングを楽しめる。

10:40 県道53号交点


 青梅から都県境を越えてやって来た県道53号線(青梅秩父線)と合流する。

10:50 名栗郵便局


 今日2局目となる旅行貯金をする。ここから先は、旧名栗村の中心部。わずかな民家が沿道に寄り集まっている。


 名栗郵便局前より秩父方面を望む

 ちなみに、名栗郵便局の待合室には「ヤマノススメ」というタイトルの漫画が置いてあった。手に取ってみたかったが、そうする間もなく入金手続きが終わってしまう。
 作中でこの辺りの山が取り上げられているようだった。アニメ化もされたとのこと。

10:57 名栗湖方面分岐点


 秩父方面に向かうには右に進む必要。
 ここから先、徐々に勾配がきつくなってくる。

11:18 山伏峠に向かって


 人家も交通量もほとんどない。

11:24 入間川渓流


 この辺りまで来ると、入間川の源流も近い。

11:30 名郷


 浦山ダムを経由して秩父に向かう、県道73号線が分岐する。もっとも途中の峠越えの部分は開通していないようで、地図上には点線で記されている。点線国道ならぬ「点線県道」である。


名郷バス停

 飯能駅からやって来たバスの多くはここが終点で、ここから先の道は、山伏峠越えに向けて一挙に急な上り勾配になる。たまらず、ギアを一番軽い段にまで下げてしまう。それでも進んでは休み、休んでは進み・・・・・・の繰り返しになる。

11:37 峠への道


 狭い急勾配の道が続く。

11:42 湯ノ沢バス停


 公共交通機関がやってくる最奥の地で、ここから先に路線バスは通じていない。
 この辺りから、水滴が顔にまとわり付くようになってくる。雨が降ってきた、というよりも、雲の中に突入してしまったのだろう。辺りは霧が立ち込め、視界は悪い。地表から見上げる雲というのは、要するに霧・・・・・・水蒸気の塊なのだ。

11:47


11:52

 唐突に現れる鳥居

11:55

 ウネウネの急坂

 標高が高くなったせいか、気温が下がってくる。時折現れる現在温度表示板は、14度を示している。汗をかいてもあっという間に冷やされるので、肌寒く感じる。

12:04

 行けども行けども上り坂が続く


 霧で見晴らしは良くない

12:13 山伏峠(池袋から約73㎞地点)


 やっと着いた・・・・・・。
 名郷から4kmの道のりを40分かけ、ようやく峠にたどり着く。ここまで来れば、以降は基本的に下るだけである。やはり、自転車で峠を制覇した達成感というのは格別だ。


 標柱の前で記念撮影

 とはいえ、単に標柱が立つだけで眺めがいいわけでもなく、情緒に欠ける峠ではある。
 少しだけ休み、再び先へと自転車を進める。下り坂はさすがに快適だが、スピードを出し過ぎないように注意して進む。

12:18 正丸峠方面分岐


 右に向かえば正丸峠、左に向かえば秩父である。風情も何もない山伏峠とは対照的に、正丸峠は眺望の優れた所らしく、「正丸峠頂上から東京スカイツリーみえます!」と強調している。もっとも、この曇り空では何も見えないだろう。
 左の道を進み、さらに下り坂を飛ばす。雲の中から抜け出したのだろう、水滴からは解放された。

12:21 横瀬町に入る


 坂道を下るとともに、気温も徐々に上がってくる。

12:30 国道299号線に合流する

 交差点から正丸トンネル方面を望む。


 秩父方面


(おまけ) こんなポスターがまだ残っているとは・・・・・・

 正丸トンネル秩父側出入口付近で、国道299号線に合流する。ここから先は秩父まで、国道299号線を走る。さすがに幹線国道だけあって道はしっかりしており、下り坂を快調に飛ばせる。雨はすっかり上がり、日差しも差し込んできた。おかげで峠道でかいた汗も、あっという間に乾いていく。
 とはいえ、交通量も多く、大型車がひっきりなしに脇をかすめていく。トンネル内でなくとも、普通に怖い。飯能からここまで山伏峠越えのルートを走って正解だったと思った。

12:45 芦ヶ久保郵便局


 待合室には「塩飴」が置いてあった。発汗によって失われた塩分を補給すべく、一粒頂く。気休めかもしれないけれど。

 芦ヶ久保から先も下り坂は続き、横瀬町の中心街に入っていく。

13:10 横瀬郵便局


 国道から脇道に入ったところにあるので、最初は見落としてしまった。局員さんにここまで自転車で来たのかと尋ねられ、そうですと答えると、大層驚かれる。悪い気はしない。

 横瀬を過ぎれば、秩父市街はもう、すぐそこである。

13:18 秩父市に入る


 市街地に入れば、もう道は平坦である。日差しの中、ラストスパートをかける。

13:25 西武秩父駅前(池袋から約88㎞地点)

到着!!


------------------------------
秩父自転車旅行 目次へ戻る

にほんブログ村 旅行ブログへ にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ

にほんブログ村 自転車ブログへ にほんブログ村 自転車ブログ 自転車旅行へ
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)