【日光(栃木・足尾)自転車旅行】2日目 今市⇒池袋 その2

(2) 間藤⇒大間々(→池袋)

11:41 足尾駅前


 いかにも「国鉄の駅」といった風情の駅舎が、今日でもそのまま使われている。


待合室よりホームを望む
 

きっぷうりば。平日の朝方だけ、窓口営業を行っているらしい。


桐生方面を望む


ホーム側から見た駅舎


構内に留置されている車両。
国鉄時代に足尾線で使用されていた車両が、今でも留置(Wikipedia「足尾駅」 の記事 によると、特に保存されているというわけではなく、事実上の放置状態だとのこと)

 駅舎は立派だが辺りは静かであり、駅前の道(国道122号線の旧道)を時折車が通り過ぎるほかは人影もない。この駅の待合室でしばし小休止とし、家から持ってきたお菓子を頬張る。普段はお菓子を食べる機会があまりないため(節約と体調管理のため)、何となく贅沢をしている気分になる。
 この程度で「贅沢」とは、何という安っぽい・・・・・・。

 そして12:00頃、足尾駅を出発。わたらせ渓谷鉄道の線路に沿って桐生方面に向かい進むと、足尾町の中心部に入っていく。

12:04 足尾郵便局


 かつて訪問したことがある郵便局だが、ここも訪問する。


足尾郵便局前の道

 ここから先は大間々まで、基本的に渡良瀬川の渓谷に沿って走っていくことになる。足尾の市街地を抜けると、辺りは再び緑ばかりになる。

12:14 「大間々34km 桐生40km」


 今日の行程は、日足トンネルを抜けて以降は基本的に下り坂ばかりである。吹いてくる風が心地よい。

12:16 渡良瀬川の渓谷に沿って


 国道から渡良瀬川を望める区間は案外限られているが、それでも時折、川に寄りそいながら走る。かつて鉱毒で汚染された川だったとは俄かに信じがたい、清流そのものである。それが足尾銅山鉱毒事件から1世紀以上経ったということなのだろう。

12:21 足尾トンネル


 地図(ツーリングマップル)に載っていないトンネルだったので、少々面食らう。
 進むにつれ、群馬県との県境が近づいてくる。

12:26 群馬県みどり市


 このトンネルを抜けると、栃木県から群馬県に入る。
 トンネル内には歩道スペースのようなものが設けられていたが、トンネルは途中で真っ暗になってしまい、うっかりすると車道に転落しそうな状況になる。後ろから車が来ていないことを確認して自転車を車道に下ろし、全速力でトンネルを駆け抜ける。

 群馬県側に入っても、相変わらず渡良瀬川を望みながらの下り坂が続く。

12:41 沢入(そうり)駅


 国道122号線から脇道に入り、渡良瀬川を渡ったところが沢入の集落で、わたらせ渓谷鉄道の沢入駅が設けられている。
 そして、この沢入駅舎が、沢入簡易郵便局の局舎を兼ねていたのであった。ただし、郵便局の窓口で列車の切符販売はしていないとのこと。とはいえ、鉄道の駅が郵便局を兼ねるというのは、過疎化が進む地方においてコストを抑えつつ「駅」と「郵便局」という地域のインフラを維持する上での、一つのモデルケースになるのではないかと思われる。




駅構内。足尾駅同様、ここも古きよき「国鉄」の風情を感じさせる。

12:46 「大間々28km 桐生34km」


 国道122号線に戻る。
 ここから先はしばらくの間、草木ダムに沿って走る。アップダウンの連続する道で、疲れた足には上り坂は堪える。

13:05 草木ダム堰堤


 草木ダム堰堤を過ぎると、道は一挙に急な下り坂になる。交通量も少なく、車道のど真ん中を走りながらスピードを緩めずにカーブを通過する、という芸当ができる。

13:10 神戸(ごうど)付近


 坂を下りきると神戸地区。「大間々20km 桐生26km」の案内表示が目に入る。

 この地区に設けられている神戸駅は、兵庫県の神戸駅と区別するため、国鉄時代は「神土駅」と表記していた。

13:27 花輪郵便局


 再び国道から離れて脇道に入り、かつての東村(合併で現在は「みどり市」)の中心である花輪地区を走る。市街地の中心部に、花輪郵便局が設けられている。


郵便局前の道


花輪駅

 そして花輪地区の市街地を抜け、国道に戻る。

13:39 桐生市


 かつては黒保根村と呼ばれた地区。東村と大間々町が合併して「みどり市」になったのに対し、黒保根村が桐生市との合併を選んだことから、桐生市の飛び地がこんなところに生まれることになった。
 道は基本的には下り坂のはずだが、なおもアップダウンが続く。

13:46 水沼駅


 駅に温泉が併設されている。というよりも、どう考えても温泉がメインで、駅の方がオマケ扱いである。
 駅の目の前にある水沼郵便局では、温泉マークと「駅が ホームが温泉」と記された「宝の局名印」が押される。

14:02 本宿(もとじゅく)駅入口


 谷底を、川と線路が寄り添うように通っている。
 鉄道は基本的に川に沿った標高の低い地域を走って集落を結び、対して国道は崖の上を通っているようだった。

 ここから先、国道はなおもアップダウンを繰り返しながらも、次第に高度を下げていく。そして山間部を抜けると、唐突に市街地が広がる。勾配区間が終わり、大間々市街に入ったのだ。

14:22 大間々駅


 さすがにわたらせ渓谷鉄道の拠点駅だけあって、古さも目立つもののそれなりに立派な駅舎である。

          ◆

 大間々まで来れば、以降は事実上、ただ帰るだけの行程になる。とはいえ、今市から大間々までの距離は約65kmなのに対し、大間々から池袋までは約100kmもある。距離的には、むしろここからが本番である。
 もしここで輪行ができたら(略)、などということは言うまい。「消化試合」的な区間であることは否めないが、郵便局を訪問しつつ、先へと進む。

14:45 赤城駅前


 私の記憶の中の赤城駅といえば、古めかしい駅舎に強面の駅員というイメージだったが、いつの間にかずいぶんと小奇麗な駅に生まれ変わっていた。

 ここから先は、まず群馬県道78号線をひたすら南下、太田市に向かう。道は平坦で、大間々南郵便局、笠懸郵便局、薮塚駅前郵便局、強戸(ごうど)郵便局・・・と沿道にある郵便局を次々に訪問しながら、どんどん先へと進む。
 太田鳥山郵便局を訪れた時点で時刻は15時50分を回っていたので、旅行貯金はここで打ち止めにし、あとはひたすら池袋を目指し走り続ける。
 太田からは国道407号線を南下する。車道は片側2車線の堂々たる道だが、路肩は狭く交通量も非常に多い。やむを得ず歩道を走ることにする。

16:31 「熊谷 15km」


 陽が次第に西に傾いてくる。

16:38 刀水橋


 利根川に架かる橋。この橋を渡れば、埼玉県である。

 埼玉県に入ってからは、県道341号線を南下し、熊谷市街に出る。17時30分頃、熊谷市中心部を通過。空はかなり暗くなってしまい、間もなく陽は完全に落ちる。
 熊谷から池袋までは、約60km。目標到着時刻を21時半頃に設定し、闇夜の中、国道17号線をがむしゃらに走り続ける。もう何度こんなことを繰り返してきただろう、国道17号線を熊谷から南に向けて走るときは、いつも夜中だ。もっとも昼間走ったところで、あまり面白い道とは思えないけれど。
 けれど、さすがに疲労が溜まってきた。今回もまた、大宮の辺りから足に力が入らなくなり、速度がガクッと落ちる。それでも22時頃、自宅に到着。久々の自転車での遠乗りで疲労はしたものの、まずまずの内容の旅であった。


                  《 日光(栃木・足尾)自転車旅行  完 》


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